インターネット上に予備校ランキングや塾ランキングといったサイトがある。
保護者の方の多くは知らないのだろうと思うが、
あれはお金を払っている予備校や塾が掲載されているランキングサイトだ。
営利目的でどこかの会社によって運営されているサイトだ。
当然だが、何度も北斗塾(予備校)も掲載しませんかと打診されたが全部断ってきた。
評価は来てくれた塾生や予備校生およびその保護者の方たちにしてもらえればいい。
逆に言うと、来てもいない生徒や保護者の方たちは体験していないのだから、
経験していないものを評価できるわけはない。
それに加えて、お金を業者に払っていないのだから、
北斗塾(予備校)がランキング表に掲載されることはないし、
今後もないだろう。
ところでうちの生徒にもその事実を知らなかった生徒が何人もいて、
「え~、あれは(お金を払わずに行われる)人気ランキングかと思っていました!」
と言っている。
ネットの情報は真実と虚実が入り混じっているのが「事実」なんだから、
正しく判断できる目を持とうね、と毎回生徒に話をしている。
それはそうとしても、
一生懸命指導をしたからといって全員が大学受験に合格していくわけではない。
それは北斗塾(予備校)も例外ではない。
だから良い評価をされるときもあれば悪い評価をされるときもあるだろう。
それが北斗塾(予備校)の現実。正直に言って毎年それの繰り返しだ。
昨日ある高校の先生が「(予備校)全体の実績を見せてくださいよ」と言ってきた。
私の考えでは関係者でない方に詳細な実績は見せたくはない。
「だって、その先生とうちには何も関係がないから」
それに塾内にはフルネーム表示で合格者と大学名は掲示している。
(見たければ)それを見に来ればいいでしょう?という話。
塾生と予備校生とその保護者は私からすると、
あきらかに「関係者」なので情報はオープンにしている。
それでも要望されたから仕方ないということもあって、
生徒名と出身高校名の両方を伏せて結果の一覧だけを提出した。
昨年のセンター試験から今年のセンター試験に対して、
いったい何点上がっているのか?
それは生徒1人あたり「平均で153.38点」だ。
ちなみに下がっている生徒はもちろんいない。0だ。
しかもこれは計測できる生徒に関して全員の結果である。
昨年比できちんと計測できる予備校生全員の結果だ。
一部のいいとこどりの抜粋ではない。
ある予備校には80人から100人くらいの生徒がいるはずなのに、
その上位20人程度の成績をHPで掲示しているが、
それとはわけが違う。
その某予備校の生徒がやってきて北斗塾の合格実績を見てこう言った。
「なあんだ、うちの(予備校)の方が断然いいよ、大したことないね!」
かれこれ11年くらい前の出来事だ。
確かに何を基準とするかで見方は変わり評価は変わる。
合格者数でみればきっとそうだったのだろう。
それに対して別に反論はしなかった。
(その生徒に見えている)事実はそうだったのだろうから。
例えばまた別の某予備校の新聞広告には、
「合格者数は浪人生の実数を確認してください」
「他の予備校は現役生が混ざっている場合があるので注意してください」
というようなニュアンスの内容が載っていたのだが、
「何を注意するのだろうか?」
予備校に通っているのは浪人生(高卒生)だけではない。
高3生だって通学する予備校はいくつもある。
それとも高3生は大学受験生ではないとでもいうのだろうか?
意味が不明である。
合格者数を誇るのはいいが、それだったら私も1つだけ質問がある。
通学する生徒がその予備校に九州管内で例えば4000人くらいいるとして、
新聞広告に掲載されている合格者数の合計はなぜ1000人にも満たないのか?
どこの塾でも予備校であっても上位25%(この場合は1000人)の数の生徒は、
レベルの高い国公立大学や有名私立大あるいは医学部医学科などの難関学部学科など、
そういうところに合格しているだろう。普通だ。
例えば宮崎県で最も実績を出す某高校の某学科は生徒が120人いるが、
そこの場合だと上位の25%は計算上では30人になるが、
東大と医学部医学科の今年の合格者数だけで25人前後いるから、
私の言っていることはこの場合も当てはまる。
要するに高学力ゾーンの生徒というのは自力学習できる生徒たちなので、
学校や予備校の質にはあまり成績は左右されない生徒たちだ。
つまり何かしらのアクシデントで今年は不合格になったとしても、
翌年はどこの予備校に通っても次は合格するような生徒たちである。
その上位25%の高学力の生徒たちの立派な合格実績だけでは、
結局のところそこの予備校の実力を完全に評価することはできないはずだ。
さらにもっと言えば、
どこの高校であってもそれなりの進学高校であれば上位25%の生徒たちの結果は、
かなり良好のはずだ。
それは「普通のこと」だと思うが、違うのだろうか?
冷静になって莫大な全体数の中での合格者数だと認識してから見れば、
本当にスゴイのかどうかがよくわからない合格者数なのではないか?
そのような広告を毎年見て、毎年同じような疑問を感じている。
そう感じるのは私だけなのだろうか?
本当に正確に評価しようと思えば別の視点も持つべきだと思う。
ずばり言うが、
昨年のセンター試験で400点台だった生徒が今年しっかりと国公立大学に合格する。
そういう実例がどのくらいの数あるのかを、
私が保護者の立場だったら明示してほしい。
「上位25%ではなく残りの75%の生徒はどうなったのか?」
もともとできる生徒が翌年合格することは指導する側から見れば別に難しくない。
それが東大や京大や医学部医学科の受験であっても、
元々700点以上の学力がある生徒ならば難しいはずがない。
しかし、基礎学力もできていない生徒(例えばセンターで300~420点)。
そのような生徒を1年で合格できるようにすることは至難の業だ。
なぜその学力アップするのが難しい生徒たちの合格実績はほとんど掲載せずに、
自分で勝手にドンドン勉強して勝手に実力アップして合格していくような、
そのような元々が優秀な生徒の合格実績だけを大きく掲載しているのか?
「3000人以上いるはずの残りの生徒はどうなったのか?」
それが聞きたい。
別の予備校も医学部医学科の合格者の名前と点数の推移(昨年→今年)が掲載されているが、
前年度のセンター試験で900点満点中の700点以上取った生徒が、
順調に1年間で実力を蓄えて今年度医学部医学科に合格する。
それは普通に考えられる常識の範囲のことであって特別に何がスゴイのかと思う。
12年間北斗塾予備校をやってきて、
センター試験で700点以上取っていて、
それから真剣に医学部医学科の受験に挑戦して、
結果的に今現在において医学部生や医者になっていない元生徒。
そのような例はほとんどない。
ハッキリ言うと最初から700点以上の点数の生徒ならば、
医学医学科に合格するのは時間の問題のはずだ。
1年か2年以内に結局合格しているはずだ。
そのような事例しか私は知らない。
彼らや彼女らにはしっかりとした学力があるのだから、当然だと言える。
極端な例を言えば、今年の実績ではないけれども、
過去には490点程度の学力の生徒が790点程度とって医学部医学科に1年で合格した。
そういう事例が北斗塾予備校には実際にあるが他の予備校にも同様の例があるのだろうか?
それが知りたい。